インターン落ちたけど本選考通った企業のES並べてみた | ある製薬メーカー

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製薬インターン落ちたけど本選考通った企業のES並べてみた

製薬メーカーや食品メーカー、ES通らなすぎてつらいですよね。

僕もこの時期、夏のインターンで製薬や食品の企業にぜんっぜん通りませんでした。

友達が通過していることを聞いて焦りがうまれ、同期の落ちたESと通ったES並べて、何が違うのか見てみたいってずっと思ってました。そのような方多いのではないでしょうか?しかしネットには基本的に通過したESしか載っていないですよね、、

そこでこの記事では、実際に僕が提出したESのうち、インターンでは落ちたけれど、本選考ではES通過したものを並べてみていこうと思います!同じ企業ですので違いが見えてきやすいのかなと思います。

ちなみにある製薬企業・開発職のものです。

インターン選考ES公開!(落ちました)

2020年11月1日提出締切のESです。公開できない文章は一部ぼかしていますがご了承ください。

①当社のインターンシップ参加を希望する理由・学びたい事を入力してください。     (400字以内)

貴社の、枠にとらわれない創薬力・育薬力を体感したい。私は、医薬品の高い価値や大きな影響力に魅力を感じる。命を救う可能性を秘めた高い価値に加えて、新しい医薬品を作ることができれば、その時その場所にいない人でも、空間や時間を超えて人々に健康を届けることができる。社会に対する貢献度の大きさを感じ、私も医薬品を世の中に送り出すための一翼を担いたいと考える。中でも貴社は、世界初の医薬品を多く輩出する独自の高い技術を持つ上に、適応拡大による医薬品の価値を高めることで、患者への健康提供に大きく貢献している。インターンシップに参加することで、社員の方々が革新的な医薬品の研究開発においてどのようなものの見方をしているのかを学び、理解したい。さらに、今後先制医療への取り組みやトータルヘルスケアやデジタル化の時代に向けた、新しい医薬品創出への挑戦に向けた取り組みを学ばせていただきたい。

ご自身の「強み」を教えてください。(400字以内)

 私の強みは、「課題解決法を模索し続ける力」である。大学時代、ーー部主将として、部をリーグ昇格へと導いた。複数のキャンパスの部員でチームが構成され、監督がいないという課題に対し、2つの施策を行った。まず監督がいない問題に対し、部員の中での采配部門を設置した。試合中の部員の役割を明確にして客観的な視点を与え、選手の協調性を高めた。また、キャンパスが離れ、十分な練習時間が確保できない問題に対し、合同練習の増加、公式戦への積極的な会場提供により選手が共有できる時間を充実させた。しかし、練習回数の増加に伴い交通費が新たな問題となった。そこでOB会長に積極的に状況を説明することで選手の交通費を援助いただき、適切な課題解決による練習環境の改善に貢献した。私自身は公式戦前に頬骨を骨折し出場できなかったが、コーチライセンスを取得して監督の役割を担うことで、当事者意識を持ってチームに貢献し続けた。

あなたを知る上で最も欠かせない経験・エピソードを教えてください。(400字以内)

 リーダー経験が評価され、信頼を得る立場にあることが多い。高校時代、ーー部主将として、部活動のみならず、学校行事への積極的な参加により先生方からの信頼を得た。大学入学後、母校の高校ーー部のコーチを依頼され、週に1度は欠かさず練習に参加した。指導に際し、采配や指導を勉強して的確なアドバイスに努め、様々な大学との練習試合の機会を設けるなど、高校生の練習意欲と技術の向上に努めた。ここでの取り組みが評価され、1年生全体の学年行事であるーーへの帯同を依頼された。以来3泊4日のーーでの登山行事に毎年同行し、登山時における高校生の安全確保や宿泊での生活指導の業務で先生方をサポートしている。ある活動に真摯に向き合い、実績を残すことで信頼を獲得し、新しい仕事を依頼される。こうした循環は、多方面での貢献ができるだけでなく、自身の成長機会が増加するため、大変充実したものである。

現在の研究テーマ・実習内容から、製薬業界で活かしたいこと・活かすことができると考えることは何ですか?(400字以内)

 「最先端を追求する力」を活かして製薬業界で新たな医薬品創出に貢献したいと考える。私の所属研究室は、○○・○○・・といった、いわゆるニューモダリティと呼ばれる分野の研究を行っている。私自身、××についての研究を行っており、今後、続々と承認が増えていく分野であると予想される。未だ解明されていない点が多く、多数の文献から情報を収集し、確からしいと思われる事象について自身で検討を行うという作業は、世に無いモノを創出する上で基盤となる能力であると考える。モノづくりはしばしば律速になるが、根気よく試行を繰り返す苦労と、成功時の達成感を知っていることは新規性の高い医薬品創出の原動力となる。さらに今後、デジタル化による異分野との協働が必須となるが、部活動の主将として他者を巻き込んで目標を達成した経験を、他分野と製薬をつなぐ架け橋になるという点で活かしたい。

本選考ES公開!(通過しました)

こちらは2021年3月28日に提出した本選考エントリーシートです。

◆志望動機(100字以内)          

 果敢な挑戦心から生まれる高い創薬力、育薬力を通じて、真に求められる医薬品を患者に届けている貴社の「シンカ」に魅力を感じる。医療の未来へ挑戦する貴社であれば、人の生きる希望に貢献できると確信している。

◆あなたが大学入学以降、学業(研究を含む)以外で自ら工夫し乗り越えた困難について教えてください。(400字以内)

主将を務めた大学○○部の活動中に○○を骨折した。試合に出場できない中でチームに貢献するという困難を、コーチライセンスを取得したことで乗り越えた。怪我をした時、出場する責任を全うできないことに絶望した。しかし手術後に練習を見学し、私がいない分を埋めようといつにも増して真剣に練習する部員に心動かされ、役割を模索した。チームには監督がいないという課題があり、試合中の客観的な視点が必要であると考えた。そこでコーチライセンスを取得して采配を勉強し、自らが試合中の指揮を執ることで、選手が試合に集中できる環境を作った。結果として目標であったリーグ優勝を達成した。私はこの経験から、「真摯さが人を動かすこと」と「当事者意識の重要性」を学んだ。真摯に向き合う姿勢は周囲の原動力になり、困難な境遇に言い訳することなく役割を見出し続ける当事者意識は、組織の成果に向けて欠かせない価値観であると学んだ。

◆あなたがーー製薬に入社して実現したいことは何ですか?(400字以内)  

私は貴社の医薬品創出に携わり、人の生きるモチベーションになりたい。祖母がふと、「がんが治る時代が来るならもう少し頑張って生きてみようかな」とこぼしているのを聞き、医薬品は単に病気を治すだけではなく、人の生きる希望にもなり得ると考えるようになったためだ。貴社はこれまで、幅広い領域におけるアンメットメディカルニーズを満たす画期的な新薬を創製し、長きにわたり治療薬の無かった病と闘う患者に生きる希望を与えてきた。私はそんな貴社で、今後開発が進むと予想される再生医療等製品などの新規モダリティを患者へ届けたい。大学で培った「提案力」と「調整力」を活かし、開発職として他部門、医療機関との積極的かつ柔軟なやり取りを介し、高い創薬技術から生まれる新しい価値を最大化したい。貴社でこそ、新薬への果敢な挑戦心と高い創薬力を形にすることで、患者や患者家族、医療従事者の生きるモチベーションに貢献できると確信している。

このほかに、研究概要A4で2枚の提出と、「挑戦した経験」についての動画提出がありました。

違いを考えてみる

どんなESも、なぜ通ったか、なぜ落ちたかがわからないところがつらいところですよね、

インターンと本選考では提出物や通過率などの条件も違いますので、こうすれば必ず通るという方法はありません。

ですが、少しでもヒントがないか考えてみます。

違い① 原体験:本選考は「きっかけ→考え→行動」になっている

私のインターンシップのエントリーシートでは、「行動」の要素はあるもののその行動が自分のどのような「きっかけ」・「そこから生まれた思考」のもとに生まれたのかが明確になっていません。

一方本選考では、

祖母がふと、「がんが治る時代が来るならもう少し頑張って生きてみようかな」とこぼしているのを聞き、医薬品は単に病気を治すだけではなく、人の生きる希望にもなり得ると考えるようになった

とか、

私がいない分を埋めようといつにも増して真剣に練習する部員に心動かされ、役割を模索した。チームには監督がいないという課題があり、試合中の客観的な視点が必要であると考えた。

このように、行動や志望理由が、原体験と思考が連なった結果であるということが明確です。

人事の方は我々を、「どんな体験をもとに、何を考え、実際にどのように行動できる人なのか」という視点で見ているのかもしれません。

違い② エピソードは1つでいい

2つ目に、エピソードの数です。

インターンシップのESを書いていた時の僕は、いろんなエピソードで自分をアピールしようと、無理やり多くの話をねじ込む傾向にありました。

  • 高校で主将、大学でコーチをした、さらに高校のボランティアもした
  • 研究で最先端を追求した、さらに部活も活かせる

このように、400文字という制限の中でいろんな話をするあまり、とっ散らかって文章が分かりにくくなっています。

一方本選考では、どの設問も原体験と1対1の対応関係になっています。

自分をいろんな角度からアピールすることよりも、明快で論理的な文章を心掛けると良いかもしれません。

「さらに」を書いている人は要注意です!

自分のESにダメ出ししてみる

いかがでしょうか?

上の2つ以外にも、見れば見るほど悪いところがたくさん浮き出てきます。

最近後ESを添削する立場になって、じっくり文章を見ることの大切さを痛感しています。

今回の例を参考に、ここで一度これまで落ちたESを批判的に見直してみるのもいいかもしれません。(時間ないし、落ちたものを見たくない気持ちもわかりますが。。)

ここまで書いていて、自分の落ちたESにダメ出ししてみるのシリーズとかいいかもな、と思ってきました笑

インターンのESは本当に通過しにくいです。ですが書き続けることで、本選考では3倍以上に通過率が上がります!今が辛抱です!今日ご紹介したこと、何かヒントになってくれるといいのですが。。

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